
日本建築家協会(JIA)の前会長 佐藤尚己氏設計の賃貸長屋「ARA南青山」内覧会へ。
表参道のブランドビルが並ぶメインストリートを抜けて5分ほど、青山霊園脇の緑茂る石造りの階段を降りる頃には、マイナスイオンを浴びるような感覚を得る道のりでした。
そして目の前に開けた洗練された空間。
さきほど歩んできた緑の崖を背景に、まるで6つの山が連なっているかのような周囲に調和した形で、かつ斬新さも与えながら、現代の長家が澄んだ空気を作り出していました。
室内も木材がふんだんに使われ、木のぬくもりを感じる空間。崖側の窓からはここが表参道駅が最寄りであることを忘れてしまうほどの緑が窓に広がっていました。
以前ここは古びた家屋が立ち並び、近隣からも景観上の問題を問われてのことですが、このような価値ある空間に生まれ変わり、不動産の価値というものを感じるひとときでした。
3年前のJIAのwebリニューアル(https://www.jia.or.jp)の取材時に聞かせていただいた佐藤会長の言葉。
建築とは物理的な建造物をつくることではない。その場を使う人や地域、周囲との調和や持続性、自然とのよりよい関わりを作ることであることであると。当時私は、そのお話に心が揺さぶられました。
「頼りになる建築家。頼りになるJIA。」今日、またその言葉の意味を噛み締めることができました。




