デザインの話

デザインのプロセス

デザインの仕事とは、形を使って「通訳すること」だと考えています。
アートとは違い、デザイナーが自己表現のために作りたいものを作るのではなく、依頼主=クライアントがいて、クライアントが目指すべき状態に導くために、デザインという手段を使って、人々の心に伝えていく作業です。

そこには、
・美しさや心地よさといった「情緒的な効果」
・物事を整理し構築する「論理的な手法」
どちらも必要になります。

かっこいいものをつくる、おしゃれなものをつくる、といった見た目を演出する作業は、当然の仕事なのですが、その根底には「問題を解決する」という大事な役割があります。

問題を解決する思考のステップとしては、以下になります。
1、物事を整理する(課題を発見する。良さを引き出す)
2、コンセプトを決める(ターゲットの設定、表現の方向性を決める)
3、形を作る(効果的な色、形を選択して具現化=デザイン)
4、伝える(ユーザーに感覚的に理解させる)

 

論理的な手法とは、ステップの1や2の「企画」に関わるところと、ユーザーに「情報をわかりやすく伝える」といったところで、必要な能力となります。

デザイナーが論理的な思考を持ち合わせることは、とても大切なことだと思いますが、チームで制作する場合は、それぞれの役割分担があり、それぞれの能力が集まり実現できればいいのです。

仕上がった納品物が依頼主の期待を超え、感動を与えることができれば、必ず次の仕事につながります。

 

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