デザインの話

20年目を迎えるJIA大学院修士設計展webサイトの制作

建築系の各大学院の優秀な修士設計をweb上で展示する目的で、今から20年前、日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部が立ち上げた「大学院修士設計展」。私がまだフリーランスで仕事をはじめて間もない頃でしたが、当時JIA関東甲信越支部のサイトの制作を行なったことをきっかけとし、こちらのご依頼もいただきました。それからスタジオネオも法人化してスタッフも増えましたが、変わらず毎年制作の機会をいただき今年で20回目を迎えます。

web上のギャラリーということで、PDFのプレゼンテーションデータをリンクするINDEXページという形式はこれまでも変わっていませんが、若い学生をターゲットとしていることもあり、トップページではその時代の最新の技術やアニメーションを使って遊び心とインパクトのあるサイト制作を毎年試みてきました。
それはスタジオネオのスタッフにとっても技術の研鑽の機会となり、自らがもつスキルを発揮する場所として楽しんで自由に表現してきました。

20年前〜10年前くらい前までは、Adobe Flashによるアニメーションによる演出が主流で、Action Scriptを使ったプログラミングを駆使しいかに凝った動きを実現するするかに力を入れていました。しかしiPhoneの登場でAppleがiPhoneデバイスではFlashコンテンツを表示させないという方針をとり、脱Flashの流れが加速、Java Scriptで動きの演出を行うといった大きな転換もありました。
iPhoneのほかiPadなどのタブレットも登場し、さまざまなサイズの画面に対して最適化させ表示をするレスポンシブデザインも求められるようになりました。
まさにこの修士設計展のサイトはその時代の変遷の中にありながら、その時代の先端の技術を取り入れ作り上げてきたサイトです。

動きの速いweb業界にあって、制作する私たちもそれに対応し変化をし続けられていることが、今のスタジオネオがある。このサイトの制作に携わった20年間を振り返り、それを感じます。

JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2022
https://www.jia-kanto.org/shushiten/index.html


過去の修士設計展 一覧

※Flashのサイトは現在は静止画のみの表示となっています。

 

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