会社経営のこと

小さなデザイン会社の取り組み。賞与と自己評価表

今年も、冬の賞与の時期となりました。
スタジオネオでは、査定期間の半期を振り返り社員が自己評価表を提出します。

一昨年までは「自己の評価」と今後の目標を記述するのみでしたが、昨年から「会社組織の中での自己評価」という項目を設けました。自分の成果という視点だけでは、どうしても社員同士がライバルになり、自分の手柄を守る行動になってしまいます。

それがチーム全体での成果に重きを置くと、後輩に指導する時間も十分にとったり、自分の知識をメンバーに共有したり、後輩ができるようになった作業は後輩に任せて、自分は今すぐ成果につながるかどうかわからない調査・検証の作業に焦ることなく専念ができます。
また制作担当者が集中できるよう、面倒な業務を快く引き受ける者も出てきます。

そして少しでも自分の手が空いたら「何かお手伝いできることはありますか?」とチャットで投げかけをして、互いに助け合いをする姿勢が生まれてきているのです。
今回の自己評価表の記述された言葉も、後輩や他の社員の成長に喜びを感じるコメントが多くあり、目的意識も一段高い次元にあることを感じました。

私は、目の前の小さな出来事も、常に大きな視点で多角的に捉えることが最も重要だと考えています。顧客にとっての利益、スタジオネオにとっての利益、双方のバランスをとりながら判断をしていくこと。そして、過去や未来を含めて今をみたときに、整合性がとれていること。このような全体感と細部をとらえるバランス感覚を養うためにも、この全体の中での自分の評価といった視点はとても大事だと思うのです。

今年は社員全員の成長のおかげで会社組織としても成長し、かつてないほどの大きな成果をおさめることができました。
自己流で手探りで続けてきた会社経営ですが、15年を経て一歩一歩私も成長してこれたのかなと思います。

 

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