■コンセプト
私たちは自分の能力で認知できる世界を全てだと思いがちであるが、それはほかの動物が認知している世界と人間のその世界が違うとされているように、それぞれに認知することのできない次元が存在する。人はその中で、分解・抽出・構築を繰り返しながら解釈をしていく。そのように認知された世界は決して一定のものではなく、その時々に違った姿を構成する。その断片を組み合わせる行為を映し出すスクリーンは、クリアに映し出す能力に欠けた鏡のようなものである。その受けて側によって異なる万華鏡に似た世界を、ここでは配列されたプリズムによって表現してみた。
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