大小9つの卵状の物体が,閤の中でそれぞれ発光したり消滅したりと,それとシンクロさせた音響とともにそれぞれのシーンを織りなしてゆく。あるときは静粛に,あるときは何かを予感させるかのように,そしてまたあるときは静かな絶頂期を迎えたかのように表情を変えながら時を刻んでゆく。
傍観者は,自分自身の感覚器を通じてその空間を内部へと取り込み,やがて意識がその空間へと解け込んでゆくことで,そのシーンとの一体感を得ることができるだろう。
ここでの光や音,時間は全てコンピューターによって制御されており,プログラムされた時間軸に沿ってその時々のシーンがつくられている。
●構造体
素材:プラスチック樹脂・ガラス繊維・和紙・スタッフ・針金
電球:100W白熱電球・100W色電球・40Wナローレフ電球(30°集光形)
フラッシュライト 計18個使用
調光:照明調光卓ACCESS使用
音響:村上なぎさ 作曲
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