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Momentary




「幾ツモノ 時空ヲ越エテ,今 アラワス ソノ姿
ハルカ深い地ノ底二大イナル 生命ノ息吹ヲ感ジル‥・」

・‥“自我”という穀を抜け出して,無意識という領域の中に飛び込んだとき,
今まで見えなかったものが見える瞬間がある。
そんな時間を感じてもらえたら・・・


1994年 多摩美術大学芸術祭にて 発表





  大小9つの卵状の物体が,閤の中でそれぞれ発光したり消滅したりと,それとシンクロさせた音響とともにそれぞれのシーンを織りなしてゆく。あるときは静粛に,あるときは何かを予感させるかのように,そしてまたあるときは静かな絶頂期を迎えたかのように表情を変えながら時を刻んでゆく。
傍観者は,自分自身の感覚器を通じてその空間を内部へと取り込み,やがて意識がその空間へと解け込んでゆくことで,そのシーンとの一体感を得ることができるだろう。
ここでの光や音,時間は全てコンピューターによって制御されており,プログラムされた時間軸に沿ってその時々のシーンがつくられている。



●構造体
素材:プラスチック樹脂・ガラス繊維・和紙・スタッフ・針金
電球:100W白熱電球・100W色電球・40Wナローレフ電球(30°集光形)
   フラッシュライト  計18個使用
調光:照明調光卓ACCESS使用
音響:村上なぎさ 作曲