スタジオネオの設立当初からの理念に、「美しさ」というキーワードがあります。
今では、デザイン会社であれば当然のことなので、あえて表にはださなくなりましたが、それでも「美しさ」には、本質的なものが宿っていると思っています。

人が美しいと感じる形は、均整のとれたバランスの中にあります。
与えられた空間やアートボードの中で、オブジェクトの位置、大きさ、周囲の空間、複数のオブジェクトの主従関係、目の流れをつくること。
それらの関係性の中で、それぞれがピタっとくる位置を探る作業です。
配色においても同じです。

しかし美しさとは、表面だけをとりつくろって、ごまかす作業ではありません。
対象となる商品、企業、あるいは人物、その内容が正しく良さを秘めている状態であることで、デザインという衣を羽織り美しさを放ちます。

整理されたシステム、論理、思想にも、美しさが存在します。

与えられた問題に対して、どの方向からみても均整のとれた解決案であること。
それが、私たちスタジオネオが目指すべき本質的な美しさです。